FIRE

人生が豊かになりすぎるお金と時間のルールとは?

死ぬまでに紙幣を燃やし尽くせ!

 

投資家界隈やFIRE界隈で大絶賛を受けていた「DIE WITH ZERO:人生が豊かになりすぎる究極のルール」。最近人生のハウツー本が特に洋書から特に多く出ていますが、人生+金銭で切り取った資本主義ならではの本でした。ゼロで死ね、ゼロで死ぬ、色々な訳が思いつきますが、「死ぬまでに紙幣を燃やし尽くせ:あなたは死ぬまでにお金を使いきれるか?」と感じました。本ブログでは本の一部を抜粋しながら、当方のFIRE感と合わせて紹介したい。

若いうちにお金を使え!

・お金の心配は後でしろ

DIE WITH ZEROは取り敢えず若いうちにお金を使いなさいという話から始まります。

”今から給与がどんどん上がっていく事、歳を取ってはお金の使い道が無い、例えば高齢の母に1万ドルあげても老いのせいでセーターしか欲しいものがなかった。”

本書ではそういうエピソードと共に若いうちに色々な経験をお金で買えと指南されます。私も以前20歳の時に女性が宝石を買うのと、60歳以上になってから宝石を買うのはどちらが価値がありますか?のような話をどこかで聞いたことがあります。

(高齢の母に1万ドルあげる話は確かに納得がいくんだけど、1万ドルですか・・どうも最近のこの類の洋書は例が極端すぎる事が多いですね)

しかし、ここで大きな疑問が湧いてきます。蓄財しないと資産がたまらずずっと労働の奴隷となってしまうのではないでしょうか?

それと、どんどん年齢と共に給料が増えてくる話も本書ではありましたが、今までの(高度成長期)日本であればそうかもしれないけど、現在の日本でとんとん拍子に給与が雪だるま式に増えていくサラリーマンっているのでしょうか?それって夢物語に近い様な話しに私には聞こえてきます。まぁ、でもそこに関しては日本とアメリカは違うのかもしれません。

これだけ米国の雰囲気と日本が違うのであれば、今からの人たちには是非日本での就職だけではなくて、欧米での就職も念頭に置きながら学生時代の勉強のキャリアを築いて欲しいと思いました。やはりアメリカは世界第一位のGDP先進国だと力強く感じます。

それと、語学力とスキルが合わさった場合にはリモートワークも出来ます。どんどん世界は進んでいるので、昔ながらの勉強スタイルに強くこだわると「正直者が馬鹿を見る」になり得ると思います。

 
・バブル時代は確かに輝いていたのかもしれない

お金の心配をせずに、必要であれば借りてでも使えというのは、実は日本にも一時期ありました。それはバブル時代です。

地方公務員になった大先輩が「バブルの時はとにかくお金の心配なんてしたことがなかった。どんどん使っても、いくらでも湧いてくる気がしていた。そんな時代を経験していなKENは可哀そうだなぁ」と感想を言っていたのが忘れられません。

地方公務員は決して高給取りではないはずですが、お金の心配なんてしなくていいくらいの体感的な景気の良さがあったみたいです。この日本でそんな時代があったんだと、バブル時代を経験していないKENは強く感慨を受けました。

 

・私は若い時、学生~20代は大いにお金を使いました

私も若い学生時代から20代の期間に関しては、散財して経験を買う事は非常に大賛成です。しかしながら、本書ではそのお金を投資に回せば後々資産が増える事にも触れています。


”若いころにお金を使わなかったら10年後にその経験を2回できるかもしれません。というのも、例えば経験に払う額を若い時期に投資した場合、10年後にはその資産が倍になっている可能性もあります”

しかし、経験にお金を払うのか、それとも蓄財するのか、、、DIE WITH ZEROではそれはあなた次第と放り出してきます。

要するに自分の価値観が大切だということ。経験を取捨選択できる選球眼が試されるのです。

いくら偉大な強打者であっても選球眼がなく、ボール球ばかり振っているのであれば出来上がるのはホームラン記録ではなく、三振の山です。振ってりゃその内当たるだろうと思われるかもしれませんが、その時にはその選手はとうの昔に首になっています。

では一体どのように価値観を高め、選球眼を磨けばいいのでしょうか。これについては本では触れていませんが、私の経験(n=1)からお話しします。

 

・40代になってホステルのドミトリー生活はちょっときつい

前述しましたが私の意見は学生時代から20代は経験を買ってでもした方が良いという事で本書とも合致します。だいたいにおいて歳を取ってからよりも若い時の方が、安く経験を楽しめるのは賛同しやすいと思います。

例えば20代の頃はバックパック一つ担いでホステルのドミトリーに飛び込んで、夜は周りの同年代のバックパッカーと飲み会!全てが安く治まります。若いころはそういう旅で楽しめるけど、40代になってホステルのドミトリーの8人部屋で横で宴会が開かれてる中での睡眠は少ししんどいですよね。寝ないと翌日がきついし笑。

あと若いうちは言うまでもなく記憶力も素晴らしく、体もよく動きます。文武両道の状態が素で備わっているという、まさに鬼に金棒な状態です。そして、全てにおいて明るく輝いている経験に思える時代。

他書ではありますが、LIFE SPAN(老い無き世界)では「6歳が一番輝いている時代」だと言われており、そのキラキラした無垢な状態を保ちなさいという事が教唆されていました。

歳をとってくると目がどんよりと曇っている人も中には出てきます。朝の満員の通勤電車に乗ればすぐにそれが理解できますね。

若いうちに経験を買って得られる意味

DIE WITH ZEROではどの経験に価値があるとかは書いてません。それはその通りで、それこそ十人十色。私はクラシックコンサートやサイクリングをとても楽しめても、他人が自分と同じように楽しめるなんて事はありません。そこで、若いうちに経験を買ってでもやる意味があるのだと思います。

ではどのような事でしょうか?以下は私の経験からの考察です。

・自分の特性をよく理解する

繰り返しますが、若く体力もあって思考の柔軟性がある時期に、お安く経験を買ってでもすることについては私も絶対的に賛成です。そして私の経験上そこから得られることは、その後の人生でどのような経験が自分を成長させて&満足させてくれるのかを自ら理解する事です。

自分にとってどの経験がその経験の更に奥の真髄に少しでも触れる事が出来るのか。経験の取捨選択をする能力、選球眼を磨くことができるのです。

若いうちに経験を買って能力を高めることが、より人生を豊かにするのです。その選球眼を磨いていなければ、お金に多少の余裕が出てくる40代とかになったときに、何にいくらお金を使えば自分にとって実のある経験や感動する思い出にすることができるがさっぱりわかりません。

それこそ、お金だけ使って特に思い出にも残らず、ただ消費するだけの徒労に終わるかもしれません。そしてまたその分のお金を稼ぐために労働をする。そういう負のスパイラルに陥るおそれがあります。

そこで、自分なりの真髄と哲学を得る為に経験を買う必要があるのです。将来の為に選球眼を磨く必要が必要なのです。

 

・中年は家事代行サービス等を使って時間を買え

しかし、DIE WITH ZEROは若者に無節操にお金を使うのを節制せよとたしなめる部分もありますし、中年こそお金で時間を買えとの結論をとる事もあります。なんか反対の事を言われているようです。以下本文を抜粋します。

「たとえば若者は、豊富な時間を金に換えている。だが、それが過度になることが多い。若いときは、もっと自由な時間を大切にすべきだ。中年の人は、余裕があるなら、もっと積極的に金で時間を買うべきだ。 つまり、金ではなく、健康と時間を重視すること。それが人生の満足度を上げるコツなのである。」

ここでの中年の人は時間を買えというのは、家事代行サービスにお金を払って、その買った時間で自分の価値観に沿う経験をしなさいとの事でした。本書では家事サービスを利用して中年の著者が時間を購入した結果、

「セントラルパークでローラーブレードをして遊んだり、サラベス※でブランチを楽しんだりすることができた」と著者自身が充実した経験をしたことを書してありました。

私が既に実行しているFIRE(早期リタイア)は、本来得られるはずの給与をもらわず、間接的に時間を買っています。家事代行ではないですが、家事を自由時間の朝から行い、昼前くらいからはまさに自由な時間を得られています。中年の私も著者同様に時間を買っているのです。

今現在、私は日々サイクリングをしたり、ランチはお寿司やフレンチを楽しんだり、夕方からはクラシックコンサートで悦に浸ることも経験しています。

それも若いころにお金を使って経験を買ったことにより、自分なりの満足するお金の使い方をよくわかっているからです。若いころに自分なりの選球眼を磨いてきた結果、中年になった今、それを発揮できているのです。

※「文句なしのニューヨークの朝食の女王」と形容された、ニューヨークに本店を構えるレストラン

死ぬ前に後悔する事トップ2

DIE WITH ZEROでは「5つの後悔」という有名なブログ記事から書籍化された事柄について触れられており、その中でも上位2つの後悔について特に触れられています。

 
トップ2「働きすぎなかったらよかった」

男性ではトップ1だったらしいですが、「働きすぎなければよかった」が全体のトップ2でした。中でも男性は「私が看取った男性はみな、仕事優先の人生を生きてきたことを深く後悔していた」と深く後悔していたものの、一生懸命に子育てしたことを後悔する人はいなかったとのことです。

「多くの人は働きすぎた結果、子どもやパートナーと一緒に時間を過ごせなかったことをこうかいしていたのだ。」と結論づけられています。

日本でも熟年離婚とかが話題になったころがありました。働いてばかりの男性が定年退職したら、特に趣味もなくぼーっと家にいるだけ、家族(妻)とはあまり深い仲ではなく、妻が愛想をつかすというやつです。

今からの男性は共働き世帯も多いし、昔と比較すると家事に積極的に参加しているので、熟年離婚なんていうのも近い未来には死語になると良いですね。

 
トップ1「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」

トップ1は「もっと自分に忠実に生きればよかった」です。他人が望む人生ではなく、自分の心の赴くままに夢を追い求めればよかった、と。

「自分の心の声に耳を傾けず、誰かに用意された人生を生きていると、人生の最後に大きな後悔をいだくかもしれない。」

私も誰の言葉だったは忘れましたが、死ぬ間際に「これだけ星が輝いているのに何一つ知らなかった」と深く後悔している話を本で読んだのを覚えています。

自分に忠実に生きるって、言葉で書くと簡単だし、声に出して言うのも簡単ですけど、実現するとなると難しいですよね。

働いているのは誰かに用意された人生の一部と本書では読み解けるので、これを実現するためにはFIREしかないように思えます。私もFI(経済的自立)については労働期間だけで<20年、勉強している期間まで含めると相当な期間、人生のほぼほぼ全部をFIREする為に注ぎ込んでいます。結構気合を入れてFIREしているのです。

といっても私は半年前からのFIREなので新参者です。これから本当に納得できる人生を送れるのかは、未来にならないとわかりません。ただ今現在は天国にいるような気分で毎日を過ごしています。

終わりを意識しながら生きてみる

引っ越しすると想像して生活してみる

私は明日死んでも良いと思って、そういう生活を送る為にFIREを決心しました。

本書ではいつかは失われる、最終的には死について触れられていますが、何も死を思って悲しく思う必要はないと説いてあります。

例えば30日後に引っ越しをすると想像した場合、何も想像していないグループと比較して、引っ越すと想像しているグループは友人に会ったり、気に入った場所を訪れる等、積極的に行動し、さらには幸福度が上がっていたのです。

「人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲がたかまるということだ」

と本書は結論付けています。

確かに引っ越しを控えた家に住んでいるとなんとなく愛おしい気がしますし、お世話になったレストランとかに通ったりした記憶が私にもあります。また、海外ツアー旅行なんかもそうです。普段はそんなに活動的に歩かないのに必死に名所を見ようと歩いたり、写真なんかもとりまくります。終わりを意識すると、自分の経験上も非常に活動的になると納得できますね。

 

実は古来から考えられている

日本でいえば「祇園精舎の鐘のこえ、諸行無常の響きあり」と平家物語を連想します。平家物語の冒頭はリズムも美しく暗唱できるくらい好きなのですが、全てのものは無常(変わらないものはない、全て変化する)なのです。

この考え方はさらに古来からあり、紀元前ギリシアの哲学者のヘラクレイトスも「あなたは、同じ川に2度入ることはできない」と説いています。川は同じように見えても、そこで流れている水は同じ水ではありません。先ほどより上流を流れていた水です。しかも、自分自身も少し変化しているのです。

更にいきましょう。

「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」

鴨長明の【方丈記】です。鴨長明はヘラクレイトスを知ることはなかったでしょうが、同じ意味の言葉を残しており、現在まで残る名言となっています。

さいごに

DIE WITH ZEROでは45~60歳に資産を取り崩し始めると実際に現実的な手法も書いてあり、人生の終わりが近づいたときに喜びを与えてくれるのは思い出だと結論付けています。

その著者の思い出作りはというと、リゾート地のホテルを1週間貸し切りにして、プライベートコンサートを開いたり、そのホテルには飛行機からホテル代まで招待した友人家族の分全て支払ったと書いてあり、とても常人ではできないような思い出作りをしています。

また、1年間の生活費の試算では1万2千ドル(130万円/年)で想定していたりと、あまり参考にならない点もあったり、投資のリターンを8%で計算していたり。。とかなり極端な話もありました。

ちょっと現実離れしている著者です。私も含めてそんな思い出作りをできる人は殆どいないでしょうし、リターンを8%で計算するのも楽観的過ぎます。それでも、この本から得た知見と私の経験や思考を重ねると以下の様になります。

 

  • 若いうちは自分にとって重要な経験は何かを見定める為にお金を使う
  • 中年以降は自分の時間を確保する為に時間を買って、重要な経験をする
  • 終わりを意識しながら、より活動的に生きる
  • お金を作る為に、堅実な投資をする
  • 45歳~60歳と健康なうちにお金を使う
  • 貯めこんでも高齢期になったらお金を使えない

 

常に自分が健康でいられる時間と労働によって失われる自由な時間とを天秤にして生きる事と、健康を意識(自分も老化する事を意識)しながらお金を使う事、そして自由な時間に自分にとって大事な経験にお金と時間を使う事。

言われたら当たり前なような事かもしれませんが、このことを意識して生活するのとしないでいるのでは、その生活に雲泥の差がでてくるのは間違いありません。

私は自分のしたい満足できる幸せな生活として早期リタイア(FIRE)を選択したわけですが、その生活がいつまで続くかは保証はありません。いきなりの大不況で株式市場が大荒れになれば私のFIREもその時が終わりの時です。

そういう点では働き盛りの年頃でリタイア生活を送るのは大きなリスクです。しかし、敢えてリスクテイカーになることによって、大きなベネフィットを受けれるのも事実。そのベネフィットとはまだ健康な時に自由な時間を得て、自分の好きな活動が出来る事です。

本書の言葉を借りると

「リスクを背負うには若い時ほどデメリットが少なく、メリットは大きくなる。」【DIE WITH ZERO】

 

この記事を読んで下さった方が素敵な自分なりの人生を送れるように祈念します!

グッドFIRE🔥